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調理場という戦場

これも久しぶりに読んだ本ですが...

調理場という戦場 ほぼ日ブックス

前に読んだのは、【亞】さんのリーダーの易経を読む前でした。もちろん、この「調理場という戦場」という本自体が深い言葉の塊なので読んで気づくものも味わうものも満載なのですが、「龍の話」を知ってからこの書を読み直すと、一つ一つの言葉やエピソードが文字通り“腑に落ち”ます。

この本の中に

できるならば、若い人には、ある程度の時期までは無傷で行ってほしい。傷はいつかは必ず受けるものです。35歳ぐらいまでは、天真爛漫なまま、能力や人格や器を大きく育てていったほうが、いいのではないでしょうか。

という一節が出てきますが、「潜龍」の話を知った今では“本当にそのとおりだなぁ”と共感しながら読むことができます。早く名を売ろうとか、トップに立とうとか、本業や実力から離れたところで色気をだすと、たいていコケますよね。その時はコケるべくしてコケているのだし、コケること自体が本人の気付きのチャンスになっているはずなのだけれども、コケている当人は「不運」としか思わなかったりします。岡目八目で、周囲から見ていると「あそこで急ぎすぎたからコケた」「もう少しタメをつくれば」ということが見えるのだけれども、当事者の立場になると急に見えなくなってしまう、という経験が私にも何度もあります。

この調理場という戦場という本も、リーダーの易経も、どちらも「コケたら石を蹴飛ばすのではなく、その石につまずいた背景を考える」ということを思い出させてくれる本です。また、【亞】さんは易経を理解しやすくするためのアプローチとして、「自分の身に置き換えたり、有名な人のエピソードなどに重ね合わせる」という方法を提示してくださっていますが、調理場という戦場には、まさに易経を理解するうえでピッタリなエピソードが満載です。

飛龍になれたとしても、飛龍のときにもいつか終わりは来るでしょう。その時に亢龍にならないで生きていくための知恵を、今回の読書を通じて教わったと思います。「熱意を持って静かに一歩ずつ歩み続ける」ということは、目立たないけれども、本当はそういうことが最も尊い、ということを感じました。

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Comments

ティーさん、コメントありがとうございます。
blogで紹介した本を読んで下さる方がいらっしゃるというのは、それだけで嬉しいものですね。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

Posted by: NERO | November 05, 2005 at 12:35 AM

いい本を紹介して下さって、ありがとうございます。
私も読みましたので、トラックバックさせていただきました。
今後もブログを楽しみにしてます。

Posted by: ティー | November 04, 2005 at 10:01 PM

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